バイク買取では、etcは取り付けたままがいいのか、それとも取り外した方がいいのか

バイク16

etcは、車だけでなく、バイクにもその装置を取り付けることで利用することが出来ます。しかし、買取に出す際はetcを付けたまま売るべきか、それとも外した方がいいのか悩んでしまうという人も多いでしょう。ここでは、etcを付けたままの場合と、取り外して買取に出す場合にどちらが得なのかといったことを比較してみたいと思います。

etcは買取査定にあまり影響しない

バイク31

バイク買取でのetcの扱いについては、実はetcが付いているかどうかは査定にあまり影響しないと言われています。そのため、買取価格を上げるためにetcを付けたまま出すのはあまり意味がないと言えるでしょう。

また、etcの取り外しは基本的にショップなどに依頼することになるため、取り外し費用がかかってしまいます。ですので、新しく購入するバイクにetcが付いている場合は、買取に出すバイクのetcを取り外すとその分の費用が無駄になってしまうため、そのままの状態で売ったほうが損をしないですむと言えるでしょう。

しかし、問題なのは、新しく購入するバイクにetcが付いていない場合です。

その場合は、etcを付けたまま売って新しく購入するか、それとも買取に出すバイクのetcを取り外して付け直すかという2つの選択肢が出てくると言えるでしょう。したがって、これ以降は、新しく購入するバイクにetcが付いていない場合の2つの選択肢について比較してみます。

etcを付けたまま買取してもらう場合

バイク22

etcを付けたままバイクを売って新しく購入する場合、費用面で損か得かという以前に、個人情報がどうなるのか気になるという人も多いでしょう。しかし、etcの装置自体には、車のナンバーなどの情報は書き込まれることになりますが、個人情報が書き込まれることはないため、その点は心配する必要はないと言えます。

では、費用面はどうなのかというと、基本的にはetc本体の購入費用と取り付け工賃、そして車両情報をetcに書き込むセットアップ代がかかってきます。これらの合計費用は、バイクショップとディーラー、そして通販によって異なる場合があり、特にディーラーに取り付けを依頼する場合は割高になる傾向があると言えるでしょう。

しかし、ディーラーは、そこで新車を購入する場合は取り付け工賃をタダにするなどのサービスを行ってくれる場合もあるため、そこまで費用が高くならないケースもあると言えます。また、通販の場合は、セットアップ込みで安くetcを販売している場合がありますが、バイクショップなどへ本体を持ち込んで取り付けをしてもらう場合は、工賃が通常より割高になってしまうケースもあるので、注意しておきましょう。

etcを取り外して買取してもらう場合

買取に出すバイクのetcを取り外して付け直す場合については、etc本体を新たに購入する費用が必要ないため、購入する場合と比べると基本的には安く済みます。しかし、etcを取り外す場合は、その費用がかかってしまうため、その点が新たに購入する場合との違いだと言えます。

etcの取り外しは、自分で行うことも可能ですが、配線を切断してしまったりバイクに傷をつけてしまったりするなどのリスクも伴う作業になるということも注意しておきましょう。また、etcの取り外しは、案外複雑な作業になるため、作業自体が素人には難しい場合があります。

ですので、よほど自信があるという場合以外は、プロに任せるのが無難だと言えるでしょう。そして、取り付けに関しては、新しくバイクを購入するショップで行ってもらうことが出来ますし、バイクを購入した後に別のショップで取り付けてもらうことも可能です。

どちらにしても取り付けのための工賃が必要になりますが、取り外したものを新たに取り付ける場合はetc本体の持ち込みという扱いになります。ですので、そのショップでバイクやetcを購入する場合と比べると工賃が割高になってしまうケースがあるでしょう。

さらに、etcの取り付けでは、新たに車両情報を書き込む必要があるため、セットアップ代もかかることになります。これらの費用の合計は、新しく購入する場合と比べると安く済む場合が多いと言えますが、本体を安く購入出来る場合と比べるとあまり費用が変わらないケースもあると言えるでしょう。

しかし、バイクのetc本体は、車のものより価格が高めになっているものが多いため、費用的には取り外して付け直すほうがお得になる場合は多いと言えるでしょう。なお、取り外したetcが新しく購入したバイクに対応していないというケースも稀にあるため、事前によく調べた上で取り外しを行うことも大切です。

実際の費用を比較してみる

etcを新たに購入する場合と、付け直す場合にかかる実際の費用はどれくらい違うのかということを項目別に比較してみましょう。まずetc本体の購入費用については、2万円程度が相場だと言われていますが、付け直す場合は当然この費用はかかりません。

バイクのetc本体は車のものより価格が高い傾向にありますが、中古品であれば安く購入出来る場合もあるため、節約したい場合は中古を探してみるのもよいでしょう。次に、取り付け工賃については、どちらの場合も4,000円~5,000円程度というのが相場ですが、付け直す場合は本体の持ち込みという扱いになってしまうため、通常の倍程度の工賃がかかる場合もあります。

そして、セットアップ代に関しては、どちらの場合も3,000円程度が相場だと言えるでしょう。

さらに、etcの取り外し費用に関しては、新たに購入する場合は必要ありませんが、付け直す場合は3,000円~5,000円程度の費用がかかってしまいます。これらの費用を合計すると、新たに購入する場合は3万円弱程度、そして付け直す場合は1万円~2万円弱程度かかるということが言えるでしょう。

ですので、基本的には、付け直す場合の方が、新たに購入する場合よりも1万円以上お得になるということが言えます。

セットアップ代はタダには出来ない

etcを購入して取り付けたり、付け直したりする場合は、必ずセットアップというものが必要になりますし、費用もかかります。したがって、自分で行えば費用の節約になるのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、etcのセットアップは高度なセキュリティ処理が必要になるため、指定された店舗でしか出来ないことになっています。

ですので、個人が自分で行うことは不可能だと言えるでしょう。そのため、セットアップ代をタダにすることは出来ませんが、多くのバイクショップなどで行うことが可能です。